ホーム > 記事一覧 > イチゴ|病害虫別おすすめ農薬・対策と写真で分かる被害の様子 > 【イチゴ】ハダニの防除のポイント・対策を紹介
【イチゴ】ハダニの防除のポイント・対策を紹介

イチゴのハダニの症状

「被害の様子」
幼虫、成虫が葉裏に寄生して吸汁し、葉面に白い小点を生じることがありますが、品種間差があり症状が現れない品種もあります。多発すると葉の生育が阻害され、株全体が萎縮した状態になります。葉上に網が張りめぐらされたクモの巣状の様になります。この場合、果実にも被害が生じることがあります。
「発生時期・発生条件」
25℃では約10日で世代を繰り返し、1雌当たり産卵数は100〜150で増殖率は高いです。
発生が多くなるのは3月以降です。
ハダニの発生が増加し始めるのは3月以降で、4〜5月に多発します。
「防除ポイント」
促成栽培(9月上・中旬定植)では、育苗期後半、定植直後からミツバチ導入までの間、2番花が開花する前の1月上・中旬、密度の増加が始まる2月下旬〜3月上旬が薬剤防除の適期となります。
ただし、ミツバチ導入後は、ミツバチに対する影響を考えて散布します。
栽培中は圃場内にスポット的に発生することが多いため、発生状況をよく確認することが重要です。
また、周囲からの侵入を防ぐため、圃場周辺の除草を徹底します。
近年は、薬剤感受性が低下し薬剤が効きにくいため、施設内では開花後のハダニ発生前にミヤコカブリダニを放飼し、近年は、薬剤感受性が低下しているため化学薬剤は効きにくいですが、施設では開花後のハダニ発生前にミヤコカブリダニを放飼し、その後は少発生時にチリカブリダニを放飼する天敵利用による防除もあります。
発生初期には、チリカブリダニを放飼する天敵利用による防除が期待できます。
おすすめの農薬
< 登録内容 >
| 薬剤名 | 作物 | 希釈倍数 | 使用時期 | 使用方法 | 使用回数 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| コロマイト水和剤 | いちご | 2000倍 | 収穫前日まで | 散布 | 2回以内 | |
| サフオイル乳剤 | いちご | 300〜500倍 | 収穫前日まで | 散布 | - | |
| ダブルフェースフロアブル | いちご | 2000倍 | 収穫前日まで | 散布 | 1回 | |
| スターマイトフロアブル | いちご | 2000倍 | 収穫前日まで | 散布 | 2回以内 |

















