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【イチゴ】うどんこ病の防除のポイント・対策を紹介
< イチゴのうどんこ病の果実の被害 >

< 葉の被害 >

「被害の様子」
うどんこ病菌は植物体表面にのみ寄生し、その存在が菌そうとして認められています。
胞子は空中を飛散して広がり、植物体上に落下したものは発芽して菌糸を生じます。
菌糸の一部(吸器)を植物体内に挿入して養分を吸収します。菌糸が発達すると菌そうとなり、胞子が形成されてうどん粉を撒いた様になります。
「発生時期・発生の条件」
夏の高温期には減少しますが、気温の低下と共に再び増加します。
胞子の発芽適温は17〜20℃前後ですが、0℃程の低温に合うと、かえって発芽が良くなり、比較的低温性の病原菌です。
ランナー発生期、採苗期までは盛んに蔓延して、多くの菌そうを形成しますが、育苗期中の7〜8月の高温期には菌の活動が抑えられ、菌そうは急激に減少します。
高冷地苗圃は低温のため8月中でも発病適温であり、平地苗圃は、9月以降、気温の低下と共に再び菌の活動温度となり、発生が順次増加します。
空気の入れ替えをして菌密度を減らすことが大切で、古い葉を残していたり、わき芽を取っていないと葉が過密状態になり、風通しが悪くなるので感染しやすくなります。
「防除ポイント」
物理的防除として、発病した葉・葉柄・ランナー・つぼみ・果実・果梗はすみやかに除去し、感染 部位からの2次及び3次感染を防ぎます。
育苗期には他病害の予防も兼ねて定期的な薬剤防除を行います。
本ぽでは9月から定期的に防除をします。 初 発は保温開始頃から見られるため、本病の発生を確認したら、不要な下葉かきを行い、4〜5日間隔 で葉裏まで丁寧に複数回散布を行う。
収穫期に防除する場合は果実が汚れないよう気を付けます。
おすすめの農薬
< 登録内容 >
| 薬剤名 | 作物 | 希釈倍数 | 使用時期 | 使用方法 | 使用回数 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| アミスター20フロアブル | いちご | 1500〜2000倍 | 収穫前日まで | 散布 | 苗床:4回以内 本圃:3回以内 | 予防 |
| ショウチノスケFL | いちご | 2000倍 | 収穫前日まで | 散布 | 2回以内 | 予防+治療 |
| スコア顆粒水和剤 | いちご | 2000倍 | 収穫前日まで | 散布 | 3回以内 | 治療 |
| トリフミン水和剤 | いちご | 3000〜5000倍 | 収穫前日まで | 散布 | 5回以内 | 治療 |

















